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AIに見積もりを書かせる前に
聞き漏れを減らす

見積もりで困るのは、金額を出すことだけではありません。前提が足りないまま話が進むことです。AIは見積もり金額を決める前に、足りない情報を見える化するために使えます。

この記事の結論

問い合わせメモと確認項目リストを照らし合わせて、「確認済み」「要確認」「不要そう」に分けます。AIに任せるのは見積もりではなく、見積もり前の聞き漏れチェックです。

01 — 問題

見積もり前に危ないのは、足りない前提を見落とすこと

「サイトを作りたいです」「だいたいで見積もりください」「急ぎです」。こういう相談を受けたとき、すぐAIに返信文を書かせることはできます。

ただ、返信文がきれいでも、確認すべき前提が抜けていたら見積もりは不安定になります。ページ数、原稿、写真、予約導線、公開希望日、公開後の更新担当。ここが曖昧なままでは、金額も納期も決めにくい。

だから、AIに見積もりを書かせる前に、問い合わせ内容をチェックリストにかけます。


02 — Demo

架空のWeb制作相談を、要確認項目に分ける

今回の題材は、架空の整体院サイト制作相談です。実在の顧客情報、案件情報、問い合わせ文は使っていません。

見積もり前チェックツールのデモ画面
左に問い合わせメモ、右に要確認項目。返信文は、要確認だけをもとに最後に作る。

この画面で見たいのは、文章の上手さではありません。どの前提が確認済みで、どれがまだ聞けていないかです。


03 — Sample

問い合わせメモは、短い文章のままでよい

たとえば、次のようなメモを使います。

小さな整体院のサイトを作りたいです。
今はInstagramだけで案内しています。
メニュー、料金、アクセス、予約への導線を載せたいです。
できれば来月中に公開したいです。
写真はスマホで撮ったものがあります。
予算はまだ決めていません。

このメモだけでも、公開希望や写真の有無は分かります。一方で、ページ数、予約フォームの有無、原稿の担当、公開後の更新担当はまだ見えていません。


04 — Columns

質問文だけでなく、「なぜ聞くか」を列にする

チェックリストの列は、最初から多くしすぎない方が扱いやすいです。Lite版ではこのくらいで十分です。

列名役割
item_id確認項目のID
category構成、素材、予約、運用などの分類
question確認したい質問
required_level必須、条件付き、任意
hintなぜ確認するか

大事なのは、質問文だけを並べないことです。「なぜ聞くか」があると、相手に確認するときの文章が自然になります。


05 — Prompt

AIには、足りない情報を補完させない

AIには見積もり金額を決めさせません。問い合わせメモと確認項目リストを渡して、項目ごとに状態を分類させます。

あなたは見積もり前のヒアリング整理を手伝うアシスタントです。
以下の問い合わせメモを読み、確認項目ごとに状態を分類してください。

分類は次の3つだけにしてください。
- 確認済み
- 要確認
- 不要そう

金額の見積もりはしないでください。
足りない情報を勝手に補完しないでください。
判断理由は短く書いてください。

出力形式:
category,question,status,reason,next_question

ここで重要なのは、「補完しない」と明示することです。見積もり前の段階で危ないのは、分からないことを分かったことにしてしまうことです。


06 — Reply

返信文は、要確認項目が出たあとで作る

チェック結果が出たあとで、はじめて返信文を作ります。

お問い合わせありがとうございます。
概算を出す前に、制作範囲を確認したいため、次の点だけ教えてください。

1. サイトは1ページにまとめる想定ですか。複数ページを想定していますか。
2. 予約は外部サービスへのリンクでよいですか。サイト内フォームが必要ですか。
3. メニュー説明や院の紹介文はご用意済みですか。
4. 公開後の料金変更やお知らせ更新はご自身で行う想定ですか。

AIが作るべきなのは、金額ではなく、確認のための文章です。質問数が多すぎないか、相手に送ってよい言い方かは人間が最後に見ます。


07 — Template

無料Liteは、見積もり前の確認だけに絞る

この記事用に、架空メモ、確認項目CSV、基本プロンプト、列ガイドをまとめたLite版を用意しました。

FREE TEMPLATE

見積もり前チェック Lite を置きました。架空のWeb制作相談、確認項目CSV、基本プロンプト、列ガイドの最小セットです。AIに見積もり金額を出させるのではなく、聞き漏れの確認に使います。

見積もり前チェック Lite をダウンロード

STARTER PACK

3つのLite版をまとめて差し替えたい方向けに、AI Mini Tools Starter PackをBOOTHで公開しました。 完成アプリではなく、検索・問い合わせ整理・見積もり前チェックをAIに渡しやすく整理するための手順書・プロンプト集です。価格は500円です。

無料Liteを自分用に差し替える手順を見る

AI Mini Tools Starter Packを見る

500円版と980円版の違いを見る

無料Lite 3本とStarter Packのまとめを見る

COMPARE

有料版を選ぶ前に、500円版と980円版の違いを確認できます。 全体像がほしい場合はStarter Pack、無料Liteを自分用に差し替える作業を進めたい場合はReplace Workbookです。

500円版と980円版の違いを見る

有料版に広げるなら、Web制作だけでなく、EC商品登録、イベント運営、修理受付などに確認項目を増やす方向が自然です。


08 — まとめ

AIには、見積もりの前段を任せる

AIに見積もりを任せる前に、AIで聞き漏れを見えるようにする。この順番の方が、安全で、実務に乗せやすいです。

見積もり金額は、人間が責任を持って決める。AIには、その前段の整理を任せる。小さな業務ツールとしては、このくらいの役割分担がちょうどよいと思います。

NEXT

次は、無料Lite、Starter Pack、Replace Workbookのどれを選ぶべきかを整理します。